品質管理
HACCP取得への取り組み

養鶏を取り巻く昨今の環境は、気候変動や消費者層の多様化などとともに刻一刻と変化しています。ヒラノは安心安全で美味しい卵をお届けするため、「農場HACCEP認証」「GPセンターHACCP認証」を共に取得しています。「美味しい卵をつくる」という根本理念に基づいた安心基準は、創業当時より受け継がれています。


サルモネラ対策について


雛から
ふ化した直後の雛の腸内は無菌の状態で、サルモネラ等の有害菌が侵入する心配があります。このため孵化場に依頼し、雛の腸内を善玉菌で占拠させるためのCE剤を投与しています。
管理
サルモネラ検査は毎月1回、自社検査室にて、最も汚染の可能性が高い塵埃と、製品卵についての検査を実施しています。SEをはじめST、SIといった食中毒の原因となるサルモネラについて平成8年より連続して陰性です。
飼料まで
自然界の有用微生物を餌付けからオールアウトまで連続投与しています。サルモネラを浄化する作用の強い枯草菌を大手食品会社とタイアップして全飼料(雛・成鶏)に連続投与しています。
全農場を枯草菌(納豆菌属)で覆ってしまい悪玉菌を寄せつけないためです。
GPでは
食中毒を起こすサルモネラでSEはIN EGG(卵内)汚染すると言われています。他のSIといったサルモネラは卵殻気孔から侵入するON EGG汚染です。産卵後の早い時間に卵殻表面を消毒すればON EGG汚染は完全に防止できることが明らかになっています。インライン方式の当社では産卵後全鶏卵に紫外線を利用して殺菌処理する装置を設置しています(紫外線殺菌装置)。
卵の豆知識
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ミートスポットについて
卵白に混入した木屑のような小片で、肉斑とも呼ばれます。これは、卵殻色素の沈着、組織片、卵黄膜の一部が集まったもの、などです。ごく普通の鶏からでも肉斑の混入した卵が得られます。喫食には問題ありません。
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コレステロール
Mサイズ卵1個に235mgのコレステロールが含まれていますが、健康な人が1日2~3個食べてもコレステロール値が上がることはありません。これは卵黄に含まれるリン脂質の一種である卵黄レシチンがコレステロールの量を調整して善玉コレステロールを増やす働きがあるためです。そのほか、卵に含まれる脂肪酸は、コレステロールを下げる効果のあるオレイン酸が豊富です。
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カラザ
卵黄の両端につながった白い糸くずのようなもの、これがカラザです。カラザは卵黄膜を包む膜の両端が卵管内での卵黄の回転によってよじれ、そして卵殻内でしっかりと卵黄をハンモックのようにぶら下げておく役割を果たしています。
異物と誤解されることがありますが主要なタンパク質のひとつで、喫食には問題ありません。